はフィリピンのダバオ市にある日本語学校です。
現在、日本は様々な分野で深刻な人材不足が進行しており、2040年には1500万人の労働力人口が減少すると言われています。ロボットやITの進化で補えない部分は今後、益々外国人の助けを借りなければなりません。
一方、フィリピンでは順調に経済が発展しているにも関わらず失業率は高く、所得の格差が大きい現状があります。そんな両国に足りない部分が補完できる人材派遣、技能実習制度などは以前から存在しましたが、2017年より介護分野での外国人採用の門戸が大きく広げられ技能実習制度でも介護が対象職種に認められました。
対人サービスである介護分野で外国人を受け入れるには、「より質の高い日本語教育が求められるようになる」と確信し、2017年にこの学校を設立いたしました。そして2018年にフィリピン技術教育技能開発庁(TESDA)によって私たちの教育プログラムが承認されました。
私たちが一番大切にしている理念は、日本で働く外国人労働者(実習生)と受け入れ先である日本の企業様という当事者同士はもちろん、それにかかわる関係者、日本の協同組合、フィリピンの送り出し機関、日本語教育機関(私ども)が誠実に仕事をすることで皆さまが充実感を感じ、幸せになることです。
シンシア(SINCERE)は「誠実」と言う意味の英語です。常に理念を忘れないよう社名に「シンシア」を入れさせていただきました。
私たちは、おもに技能実習生、特定技能外国人として日本で働くことを目標としているフィリピン人の方々に日本語と基本的なマナー、技能試験対策(現在は介護と外食業のみ対応)の教育を行っています。
クラスの生徒数を15人程度に限定し、一人一人が充分な会話練習、ロールプレイができるようにしております。主教材は日本語教育現場で長年実績のある「みんなの日本語」を使用しつつ、リスニングや漢字は補助教材を使ってバランスよく教育しています。授業中はできるだけ正しい姿勢で授業を聞き、教科書を読み、丁寧な字を書くように指導しております。
また寮も完備しておりますのでダバオ市内だけでなくミンダナオ島全域から生徒が集まっています。ミンダナオ島の方は概して性格が穏やかで友好的なので、クラスも寮もアットホームな雰囲気です。寮生は授業前、授業後の時間も協力し合って宿題、自習に取り組むことでお互いの日本語能力を高め合っています。