介護技能実習生入国
ブログの投稿が遅れてしまいましたが、2月22日に当校の介護技能実習生が入国しました。🙌今回は当校からは4名、セブの協力校、Japa-Lingo Training Center Inc. 様から3名の合計7名が日本へ入国しました。受入企業様はもちろん、フィリピン送出し機関、日本の組合関係者の皆さまに大変感謝しております。 実は面接時には当校の生徒は日本語能力検定(JLPT)N4に合格しておりませんでした。というのもコロナ禍でフィリピンではJLPTのキャンセルが続いており試験が受けられなかったからです。一方、特定技能の要件であるプロメトリック試験には全て合格しており特定技能介護士として送り出すことは可能な状態でした。 ですが、今回は技能実習として3年間、特定技能として5年間、その後介護福祉士を取得し日本で長く働いてくれる方を雇用したい、そのためにしっかり教育をしてくださる、という企業様でした。生徒たちにそのことを説明しマニラでNAT-TESTを受けること、そのために追加の勉強をすることを承諾してもらいました。Japa-Lingo Training Center Inc. 様に試験対策クラスを開催していただき、マニラにNAT-TESTを受けに行き合格し、やっと日本に入国できたのです。 現在は福岡で日本語研修中ですが、今月末には山口県の受け入れ企業様に配属される予定です。 入国後もしっかりフォローするので全員介護福祉士目指して頑張ってほしいです。
特定技能 外食業 eラーニングコース開設
eラーニングとは、 インターネットを利用した学習形態のことです。 日本では特に、自習形式のシステムを指して、eラーニングと呼ぶことが多いようですが、フィリピンでは、自習形式のものはSelf-Paced e-learningと呼ぶようです。 すでに社内研修システムとして導入されている会社もありますし、このコロナ禍で塾などが、eラーニング化を進めたことでご存知の方、既に体験された方もいらっしゃるのではないでしょうか。 インターネットとパソコンや携帯電話があればいつでも、どこでも自分のペースで学習できるのが一番の利点ですが、逆に学習意欲が高くないと継続できないのが欠点ですね😅 特定技能コース 当校では2019年にフィリピンで特定技能試験が始まったと同時に、試験対策コースを開設しました。 当初は介護士の育成を専門とすることを考えていましたが、フィリピン人でも介護の仕事はしたくないという人も一定数います。 フィリピン人のホスピタリティを介護以外で活かすとしたら外食や宿泊産業が適しているのではないかと思いましたが、宿泊はフィリピンで技能試験を受験できなかったため、介護と外食業で活躍できる人材の育成からスタートすることにしました。 コロナで対面授業が禁止されてからはオンラインでのグループレッスンで介護と外食業の試験対策コースを継続してきました。 その後、日本の企業様からの依頼もあり、自動車整備士コースを開設。現在は農業、建設分野の左官、配管などのコースも準備中です。 外食業eラーニングコース開設の理由 ここまでコロナが長引き、いつ日本に行けるかわからないという状況下では生徒が勉強だけに集中することは非常に困難です。 ほとんどの生徒が働きながら勉強しています。 ですのでオンラインでも同じ時間にいっせいに授業をするのが難しくなってきています。 また外食業は技能実習制度にはない職種なので、元技能実習生でも全員技能試験を受けなければなりません。元技能実習生であればN4レベルの日本語能力もあり、自習でも十分合格できる能力があると考えました。 教科書は一般社団法人日本フードサービス協会が日本語と英語の教科書を作って下さっているのでそれを各自でダウンロードしてもらいます。 あとは覚えるべき単語のフラッシュカード、小テスト、確認テスト、模擬テストなどで学習を支援しています。付録的にロールプレイのビデオも作りました😁 今後コロナの影響がいつまで続くかわかりませんが、今はできることをコツコツとするしかありません。 当校の生徒が日本の外食産業で活躍できる日を楽しみにしています😄
オンラインプログラムの認可
2021年1月7日付でオンラインプログラムの認可がおりました。 オンラインでの授業はすでに昨年3月下旬より、おこなっていますが、TESDA認可校は従来の対面式の授業をオンラインでのプログラムに変更するために追加書類を作成し認可を受けなければならなかったのです。 TESDAについては今まで何度かブログでも触れてきましたが、簡単に言うとフィリピンの専門学校(職業訓練校)を監督しているお役所です。認可無しでも存在している日本語学校はたくさんあるので、提出する書類の多さや会議、研修への出席の義務などを考えると承認を受けるメリットに疑問も感じますが、コンプライアンスを重視している学校であるということは胸を張って言えると思います。 ここまでの流れを簡単にお話しすると 2020年3月17日付で授業を中断するよう要請がありました。 オンラインでの授業の継続は推奨するとも書かれていたのですぐにオンラインで授業を再開しました。とはいえフィリピンではインターネット環境はあまりいいとは言えませんし、インターネットの接続のための費用を捻出できない生徒は継続を断念せざるを得ませんでした。 2020年5月20日付でオンラインプログラムに関するガイドラインが通達されました。正確に言えば、フレキシブル・ラーニングすべてに関してです。教科書やプリントなどを送ってE-mailなどで返信するという方法も選択できます。 2020年6月中旬よりトレーナー(教師)に向けての短期集中トレーニングが開始されました。(もちろんオンラインコースです) オンラインプログラムの認可を受けるにはトレーナーがこのトレーニングに参加することが必須条件のようだったので、募集のE-mailが届くや否や申し込みをしました。ダバオ市は限定20名だったので、オンラインで授業を続ける学校のトレーナーが一斉に登録していました。実際、私が申し込みましたが何とか9番目に当校の先生の名前を登録することができました。 2020年7/29~8/5、私自身もトレーナーのオンライントレーニングに参加し、なんとか修了証をいただくことができました。(このトレーニングは本当にハードで、後日ブログに書くつもりです。) 2020年7月より書類の提出を始め、訂正などを繰り返し、ようやく今年の1月に認可されたのです。 まだまだ改善点はたくさんありますが、少しずつオンラインのプログラムも充実させたいと思います。 この状況があとどれくらい続くのか誰にも予測できないですからね。
ビデオコンテスト開催中
シンシアジャパニーズでは、毎年この時期にクリスマスパーティーを開いてきましたが、今年はコロナウィルス感染症のため中止せざるを得ませんでした。 そこでみんなで盛り上がり、モチベーションを上げる何かをしたいと思い、フェイスブック上で自己紹介と、ロールプレイのビデオコンテストを企画しました。 2020年3月中旬以降、対面での授業はできないため、生徒たちはずっとオンラインで日本語の勉強を続けています。今回応募してくれた生徒はようやく半分くらいコースが終わった生徒もいれば、コースを修了し、テスト、採用面接にも合格して日本に行くのを待つばかりの生徒もいます。なのでちょっとアンフェアかもしれません。でも、みんな一生懸命です。その姿を評価していただけたらと思います。 ロールプレイは3~5名のチーム制です。フィリピンでは外出制限もあり、なかなか自由に行動できない中3作品をエントリーしてくれました。 教科書の会話を少しアレンジしてロールプレイをするもの、との私の予想を超えて、全くのオリジナルの脚本、演出、演技力に驚かされました。 卒業生のグループはOFW(Overseas Filipino Workers:海外で働くフィリピン人労働者)について日本人の知らない現実をビデオにしてくれました。 普通に見ても楽しめる作品だと思います。少々の日本語間違えは目をつぶって温かい目で見ていただければと思います。お忙しいとは思いますが、ぜひビデオを見ていただき一番いいと思ったビデオに「いいね」していただければ生徒たちも日本語の勉強を続ける励みになると思います。 以下が自己紹介、ロールプレイの動画リストのリンクです https://www.facebook.com/watch/128225977859238/850789885670528/ https://www.facebook.com/watch/128225977859238/847359136056553/ ご協力よろしくお願い致します。 コンテストは12月21日正午まで、その後22日の正午からFacebookのLiveで優勝者を発表する予定です。
ホームページリニューアル
この度、シンシア・ジャパニーズ・スキルズ・アカデミーはホームページをリニューアルしました。 2020年3月中旬以降のコロナ禍で、学校の運営方法、ビジネスの存続など色々なことを考えました。外国人が日本へ入国できない状態が続くのであれば学校も当分休校せざるを得ないのではないかとも考えました。 でもフィリピン人の先生たちもオンラインで授業をすることに前向きで、そのための準備をみんなで協力してフルスピードでしてくれました。そのおかげで1月生はほとんど中断することなく授業を継続し、また新たに7月生、11月生を迎えることができました。 そんな中、インターネットの接続さえあればいろんな可能性があることに気づきました。それと同時に、インターネットの世界では「会社の顔」であるホームページをもっと魅力的なものにしたいと考えるようになりました。 実際対面する際は一期一会の精神が大切ですが、ホームページでも訪問してよかったと思えるページ作りが大切ではないかと思います。今回は生徒の自己紹介やロールプレイの動画を見て楽しんでいただけるようにしました。 もちろん財政が厳しい中、多くの予算を割くことはできません。生徒の中に長年コンピューターの専門学校で教えていた経験を持つ生徒がいたので、特別価格をさらに値切って安くしてもらいました。 私の細かい注文や度重なる変更を聞きながら、期待以上のホームページを作ってくれた Jordan Parman さんに感謝の意を表します。
コロナ禍 ー2020年3月〜8月ー
久々のブログ更新です。 もともと不定期更新でしたが、コロナ禍で考えさせられることも多く、何かを発信するのに慎重になっていたせいでもあります。 個人的なことですが、昨日の誕生日のメッセージでたくさんの方にご心配いただいていたので、今日までのことを簡単にご報告しようと思います。 フィリピンで初めてコロナウイルス感染症のケースが発覚したのは、2020年1月30日、中国武漢からの中国人女性でした。 すぐに中国の空港の発着便をストップするなど政府の対応は迅速ではありましたが他国同様コロナウイルス感染症は徐々に増えていきました。 私は、例年どおり日本に帰国するスケジュールを立てていました。 予約していた香港経由の飛行機がキャンセルになったので、すぐにマニラ経由の便を予約しました。 この時点ではコロナ禍が現在のように世界中に広まるとは思っていませんでした。 これはちょっと緊急事態かもしれないと思ったのは領事館から次のメールが届いた時でした。ちょっと長いですが、以下メールをそのまま引用します。 フィリピンにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ 在ダバオ日本国総領事館 1 3月12日,ドゥテルテ大統領は,新型コロナウイルスの対策として,次の措置をとることを発表しました。 (1)公衆衛生警戒水準をコード・レッド・サブレベル2(最高レベル)に引き上げる。 (2)マニラ首都圏において次の措置を30日間とる。 ・マニラ首都圏の全てのレベルの学校を4月12日まで閉鎖。 ・期間中、多くの人が集まるイベントは禁止。 ・.マニラ首都圏全体について隔離措置をとる。それ以外の地方は、異なる家庭から二人の患者が出た段階でバランガイ隔離。二つのバランガイに出た段階でミユニシパリテイ、シテイ等のレベルで隔離、二つのミュニシパリティ、シテイ等に出た段階でprovince全体を隔離する。 (注:アニョ内務地方自治大臣は,マニラ首都圏外からマニラ首都圏への通勤は,マニラ首都圏で雇用されていることの証明を提示すれば可能と発言。) ・行政機関は期間中機能停止。ただし最低限の職員は維持。公衆衛生等は完全に機能させる。立法・司法も同様にすることを勧告 ・民間企業には柔軟な業務体制を取ることを推奨。DOLE(労働雇用省)・DTI(貿易産業省)がガイドラインを発出。製造・小売り・サービス業は営業継続を勧告。 ・首都圏内の公共交通機関は原則として継続して運航する。 ・首都圏に出入りする陸路、内航船舶、国内便航空機は3月15日に停止。 ・上記措置は毎日モニターし決定から毎日再評価する。上記措置は,フィリピン国家警察やフィリピン国軍によって実施される。 (3)マニラ首都圏以外の地方自治体(LGU)は学校の閉鎖に裁量を有する。 (4)フィリピン人国外労働者(OFW)は,湖北省を除く中国本土に,危険を理解する旨の誓約書に署名して渡航することが認められる。 (5) 国内感染が起きている国(注:日本を含む。)からの渡航者は入国制限を課される。ただし、フィリピン人及びその外国人配偶者・子,フィリピン政府が発行した永住査証所持者、9(e)外交査証所持者は除く。 2 3月12日,ダバオ市は,「封鎖ではない」と説明していますが,新型コロナウイルスの対策として,次の措置をとることを発表しました。 (1)ダバオ市住民は不要不急の市外への移動を控えて下さい。 (2)ダバオ市に滞在している短期旅行者にダバオ市からの早期出発を推奨します。 (3)ダバオ市への旅行を予定している方は,公衆衛生緊急事態が解除されるまでの旅行を控えて下さい。 (4)公衆衛生緊急事態が解除されるまで,会合,集会,展示会,会議,パーティー等を中止して下さい。 (5)公衆衛生緊急事態が解除されるまで,全てのレベルの学校の授業を中止し,オンライン学習及び自宅学習に切り替えて下さい。 (6)公衆衛生緊急事態が解除されるまで,全てのレストラン,ホテル及び他のイベント場は,予定されている行事を延期して下さい。 (7)ミサ,祈祷会及び宗教的集まりへの出席を控えて下さい。 (8)自宅に留まり,公共の場への外出を控えて下さい。 (9)ダバオ市政府及び企業の全ての長に対し,大部分の職員に自宅勤務させる権限を与え,役所は,政府の仕事が中断しないための最小限の体制を取ります。 (10)ダバオ市政府の全ての役所にて訪問客の受け入れ行いません。市代表電話(082-241-1000)又は該当する事務所にメールにて連絡をして下さい。 (11)ダバオ市政府への提出物については,ダバオ市レクリエーションセンター(アルメンドラスジム)にて受領します。 3 フィリピン保健省は,フィリピンにおける新規新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を3月8日夕刻に発表された4例に加えて,10日に9例,11日に16例,12日に3例確認し,合計52例となった旨発表しました。また,初のフィリピン人の死亡者1人を確認し,死亡者の合計が2人になったことを発表しました(詳細は,下記リンクのフィリピン保健省報道発表を参照願います。)。 4 皆様におかれましては,下記リンク先その他の信頼できる情報源からの最新の情報の入手に努め,冷静に対応してください。適切な手洗い,会話の際には2メートル以上の距離を置く,咳エチケット等は特に心がけてください。万一,新型コロナウイルス(COVID-19)に感染のおそれがあり,発熱や喉の痛み,咳等の症状がある場合には,あらかじめ医療機関に電話連絡してから,早めに受診するようにしてください。 なお,フィリピン保健省は,保健省(DOH)ホットライン:(02)8-651-7800 内線1149,1150への電話も呼びかけています。 ~以上メールからの引用 その後3月18日以降、ダバオ地域は全面的入域を制限、空港封鎖、夜間外出禁止、食料品を売る店と薬局以外は営業禁止など日に日に制限が増えていきました。 混乱も多く、朝令暮改の行政命令もありました。 当然私たちの学校でも生徒は通学禁止、すぐにオンラインに切り替えました。 先生や事務のスタッフも通勤が難しくなったので3月18日以降は在宅勤務としました。 フィリピンはインターネットの環境はいいとは言えませんが、インターネットを利用する事には慣れているのでグーグルクラスルームやグーグルミートを利用しての授業、メッセンジャーなどのテレビ電話を利用しての新規生徒へのオリエンテーション、面接なども継続することが出来ました。 私は日本への帰国便の予約を何度か試みましたが、結局キャンセルになってしまうのでこのままダバオに留まるしかないかと思っていた時に、知人の方が「フィリピン観光省が帰国が困難な外国人のためにマニラ空港までのフライトを出すから連絡してみたら」と勧めてくださいました。領事館からも同様のメールが来ました。 この時点では日本の方が感染者数も多かったし帰国中に感染するリスクも考えましたが、日本の家族とも相談し、一人でこの状況に立ち向かうのは不安が大きかったので、帰国することを決断しました。 それからはマニラから成田へのフライト、成田から地元へのフライト、マニラのホテル、成田のホテルを予約したり、3か月分の水道光熱費や家賃を先払いしたりトランクに荷物を詰めたりと大忙しでした。 ダバオ空港へはタクシーで向かいましたが、空港は封鎖されているのでタクシーは空港の前までで、そこからは用意された専用のリムジンバスでの移動でした。 当然日本人だけではなくいろんな国の方がいらっしゃいました。 バスの中では無料のペットボトルの水やランチボックスが配られました。 時間はずいぶん遅れましたが無事出発できました。 マニラでは予約していたホテルが何の連絡もなくキャンセルになっていたり、ぼったくりタクシーにあったり、成田へのフライトが5時間以上遅延した上に行き先が羽田に変更になったりトラブル続きでした。 その都度、成田のホテルへキャンセルの連絡をしたり羽田から地元へのフライトを予約したりと大変ではありましたがまあ、無事に帰国できただけでもよしとしなければならない状況でした。 2週間の検疫留置措置対象になる以前に日本に到着することはできたのですが、念のため2週間は自主的隔離生活を送りました。 身内以外には帰国したことも当分、知らせませんでした。 日本では、他国と比較して全く制限なく自由に生活している割に、海外からの帰国者に対する風当たりが強かったからです。 その後は皆さん同様、緊急事態宣言下の生活を経て現在に至ってます。 実家に行ったり、友人と会うこともできました。 通常は家事をしながら、テレワークでダバオの学校の仕事をしています。 日本でも今コロナウイルス感染の第2波がきていますが、フィリピンではいつのまにか日本の感染者数を追い越して2020年8月6日現在の総感染者数は119,460名、ダバオ市は950名となっています。 でもフィリピンでも経済への影響を配慮して少しずつ制限を緩和している段階です。 そうなると自主規制に頼るしかありませんからちょっと心配ではあります。 サラ市長(ドゥテルテ大統領の娘)も市民に向けて引き続き不必要な外出を控える、外出時は必ずマスクを着用する、ソーシャルディスタンスを保つ、手洗いうがいを徹底することを呼びかけています。
TESDAの監査
今日の午後、TESDA(フィリピン技術教育技能開発庁)の監査がありました。 以前フィリピンの日本語学校はTESDAの認可を受けなければならない事はブログでも書きましたが、認可を受けた後も毎年監査があります。 承認前に立ち入り検査もありますので、監査は2年目からスタートします。 私たちにとっては今回が初監査で、どんな書類を調べられるのかと、少しビクビクしていました。 と言っても申請書類、教材、セッションプラン、学校内の試験など全て一から私とエリカ先生で準備したものだし、授業や試験もまじめに取り組んでデータもすべて保管しているので何も恐れることは無いのですが、監査という言葉にプレッシャーを感じてしまいます。 しかも監査がスタートするという連絡文書が回ってきたのが3月上旬で、3月にTESDAの事務所に行った時に、「おたくは多分来週ぐらいに行くと思いますよ。」と言われたので今か今かと待っていました。 その後、私は3月下旬に日本に帰国することが決まっていたので、「心配ではあるけれどまあ、スタッフに任せるしかない」と思い日本に帰国しました。 ところが6月上旬に日本からフィリピンに帰ってきてもまだ監査は終わっておらず、TESDAに「一体いつ頃になるのですか?」と問い合わせても、TESDA自身、あまりの忙しさにいつになるかわからないという有様でした。 「もしかしたら、もう今年は監査が無いのかも…」と思い始めたころ、ようやく監査があったのです。準備するように言われていた書類は全て(3月から)まとめておいたので、監査もスムーズに全く問題なく終わりました。 あまりに待つ期間が長かったので終わって嬉しいというよりは、すっきりしたというのが正直な感想です。
JLPTまえの恒例行事
7月7日は、いよいよJLPT(日本語能力試験)日です。 ここフィリピン ダバオ市でも日本と同じ日程で試験が受けられます。 今回も生徒は全員N4、先生はN1とN3、そして事務スタッフもN5を受験します。(ちなみにN1が一番難しくてN5が一番簡単です。) 回を重ねるごとに、もっと会話も練習させたいし、漢字の勉強時間もしっかり取りたい、そして試験に合格するためには試験対策時間をしっかり取らないといけない、とどんどんするべきことが増えてしまって、気がつけば600時間の勉強時間になってしまいました。 特に今回の生徒は、1日8時間で4カ月というハードスケジュールに初挑戦させましたが、本当にみんな、最後までよく頑張ったと思います。 必ず全員合格して欲しいという願いを込めて、恒例の験担ぎ、カツカレーとサラダを振る舞いました。 そして試験当日のおやつとして全員にキットカットを配りました。 あとは、人事を尽くして天命を待つのみです
TESDAヘ新プログラムの登録
フィリピンでは日本語学校はTESDA (フィリピン技術教育技能開発庁)という役所の認可を受けなくてはなりません。 でも無認可の学校も結構あるので何が正しいのかよくわからないのですが、少なくとも私がTESDA に確認したところ承認を受けることは”MUST”だと言われました。 それで奮起して昨年3月に(日本語能力試験)N4コース、N3コースという2つのプログラムの承認を受けることに成功しました。 そこまでは良かったのですが、N3コースの生徒が集まらな~い(涙) 日本サイドもほとんどの職種でN4レベルが要件になりそう、介護職でも日本語能力要件が緩和、という一連の動きを踏まえ、N3コースをキャンセルし従来のN4コースに試験対策のためのトレーニング時間を150時間追加した新しいプログラムを申請しました。 プログラムの変更には最初の登録と同じ書類を全て提出し直さないといけないということで、かなりの労力ではあったのですが法令遵守の観点から書類を提出することにしました。まあ基本的な書類は一緒なのでコピーすればいいだけですし、弊社には優秀な社員がいますから。1月上旬には書類を提出し、一昨日が現場検査でした。 もちろんこちらも問題なく、終始アットホームな雰囲気で最後には一緒に記念撮影までしてもらいました。 近々ホームページのコース紹介のページも変更しますが、N3コースの方も、ご要望があれば個別対応も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。 日本語学校 #フィリピン #外国人介護士
NAT-TEST 日本語能力テスト
外国人の日本語能力試験として最も有名なのは、JLPT(Japanese-Language Proficiency Test)で、現在N1(最もむずかしい)からN5(最もかんたん)までの5つのレベルの認定をしています。 フィリピンのダバオでも7月と12月の年に二回受験することができます。 でも年に二回というのは、一刻も早く日本で働きたい外国人や、私たち日本語学校としても試験日に照準を合わせると年に二回しか生徒の募集ができないわけで、少なすぎるのです。 とくに、介護の技能実習生はN4合格以上が必要条件と言われてますから、N4に不合格だった生徒はまた半年間、試験を待たなくてはならないのです。 それで就労目的で日本語を勉強する外国人や日本語学校で人気が高まっているのが「NAT-TEST」です。NAT-TESTは年に6回も実施され、結果も3週間以内にわかると言うスピーディーさ! ただ、現在のところフィリピンでの試験会場はマニラだけなのです。 フィリピンは島国なのでダバオからマニラに行くには通常、飛行機が移動手段になります 国内線でも飛行機代の負担は生徒にも学校にも大きすぎます。 ということで当校では生徒にNAT-TESTを受けることはすすめていませんでした。 でも今回、7月のJLPTのN4に落ちた生徒がNAT-TESTの4級を受けたいと希望し、10月14日(日)にマニラで受験することになりました。JLPTの不合格がわかってからは毎日試験対策でミニテストと模擬テストを繰り返してきました。その効果と実力が発揮されることを祈っています。 そして今回、一生懸命勉強している生徒と、生徒のために一生懸命に授業の準備をしている先生を見て、正直なところフィリピンで勉強してN4に合格するには450時間では不十分であると実感しました。来期からは授業時間、使用テキストなど大幅に見直してN4合格率を高めていかなければと思っています。